結末が変わる

 日曜日はアンリミテッドさんで深淵第二版のシナリオ『黒き群れ』を立てさせていただきました。はい。先週のとらいあどさんで立たせていただいたものと同じです。そして来週日曜日の幻想TRPGさんで立候補しているものと同じ・・・なので、まだ立つかも知れないから詳しい事は書けませんが、ええっと、とらいあどさんでは曲がりなりにも全PC生還しましたが、昨日は皆さんグッバイでした。まぁね、深淵は何処でどう生きるか死ぬかをPLさんが選択、決められるシステムですからね、ある程度は。つまり昨日の参加者さんたちは、死に花咲かせる事を選択した人が多かったって事です。
 だから結末がまったく異なりますネ。深淵はこういう展開がデフォなので毎回GMやるのが楽しくて仕方がないです。だって自分が提供したネタで皆さん、異なる物語を紡いでくれるのですよ?うわー、贅沢やなぁ。やめられぬわー。
 次の1/21(日)も立卓できるといいなぁ。
 さて、読み終えたもの。
 あれ・・・画像が出ない。いやな予感。まぁいいか。とりあえず書名は『武田勝頼』です。平凡社の「中世から近世」という昨年始まったシリーズの一冊で、武田勝頼というよりも戦国大名としての武田家の興亡を論じています。
 はっきり解る事は『戦国大名』というのは国民国家よりも安全保障体制であり、圧倒的な武力を持つ勢力によって自領の安全を確保してもらう。その代わりに必要とされた軍事力を提供する、という現在のNATOみたいなシステムだという事です。
 当然、その安全保障がなされないならば大名家の命令に服従する謂れはない訳で、しばしば戦国大名が瞬く間に崩壊していくのは、信用を失った大名家から従っていた者たちが靡くように離れていくから、なんですね。
 そこから類推すれば『本能寺の変』後の織田家の急速な衰退も説明できる訳で、そして豊臣政権の崩壊も理屈が簡単な訳です。織田家の場合は天下人と家督者が殺され、残されたのは成年に達しているけれども実績のない(あるいは指導力が心もとない)息子たち。豊臣家の場合はそれこそ幼児でしかなく、自分たちの安全を守ってくれる存在であるのか、疑問であると。それならば織田家の場合、宿老同士の主導権争いに勝利した羽柴秀吉に、豊臣家の場合は政権最大の大名であり秀吉義弟の徳川家康に、支持が集中するのは自然の流れですよね。
 面白いですね。