星野仙一氏

 先日亡くなったとツイッター上で知りました。膵臓癌だったそうで。ご冥福をお祈りします。
 さて、日記の題名にするぐらいだから、結構好きなのかと思われるかも知れませんが、実は、その反対。星野氏の動向とかは、ほぼ無関心でした。だから70歳の享年を知って意外に若いと思ったぐらい。
 名古屋で自分前後から上の世代で『闘将』、巨人戦には異様に熱意を燃やす男として知らぬ人はいないと思います。しかし現役投手時代は、そんなに優れた選手というイメージはありませんでした。それよりも『パフォーマー』という印象が強い。巨人戦に拘るというのは、逆に言えば巨人戦に合わせて自らの体調を管理する。『燃える男』を演出して印象付ける事は、プロ野球選手としては、それほど際立っている訳ではなく、キャラクター性に自らの生きる道を見出したと言えるのではないでしょうか?
 現役を引退した後、しばらくNHKの解説をしておられたと思います。その活舌の良さ、TV映え。当時十代でした自分は何とも思わなかったのですが、今から思えば星野さんは『タレント』としての自分を完璧に仕上げて臨んだのではないかと思えます。
 監督時代ドラゴンズ、タイガース、イーグルスと三球団を渡り歩き、いずれも優勝以上の成績を収めています。つまり星野さんという方は、注目を集め、目標を与え、それに向けて集団を団結させる能力も持っていたという事です。しかし一般的に思う程、監督は野球技術は求められていないのではないか、とも思えます。コーチ陣に技術力、指導力を持つ人を得れば、監督は方針と対外的な対応(フロントも含む)に専念できます。つまり星野さんという人は、こういうところで長けていたのではないか、と。
 それが悪いとはいいませんが、でも、何か、違う気がする。上手く言えませんし、結果を残した人に対して傍観者が言う事は何もないでしょう。ただ『タレント』技術に長けた人が野球うんぬんをしたり顔で論じると鼻につくなぁ。最近タレントさんが芸能界や政界についてコメントする事が増えているけれど、あれは彼ら個人の意見に過ぎなくて、世論を形作るのは、その言葉に同調する人の多さなんですよね。
 だからね、タレントさんの発言を金言玉条のように受け取る事はないと思うのですよ。
 何を言いたかったのかねぇ・・・うーむ・・・