二週続けて台風に・・・

 日曜日のセッション予定がつぶれました。はい。そのせいで飲んだくれて、昨日の日曜日は一日中うとうとしていました。その反動で夜の寝つきが悪くなるのはゆーまでもない。今日も長丁場の配達があるというのに・・・車中で眠気に警戒警戒・・・
 土曜日はアリアンロッド2E高レベルお試しセッションでした・・・高レベルはねー・・・自分のキャラの性能がちゃんとPTスペックを満たしているのかどうか、いつも不安になるのですよねー・・・満たしていたのかなぁ・・・良く解らん。
 結構早く終わったので早めに飲み始めたら、八時過ぎぐらいかな、日曜日の幻想TRPGさんが台風の影響で中止になり、んぢゃあ、もう後顧の憂いなく飲んでしまへ、と、久々に日付が変わる直前まで飲みましたとさ。翌日へろへろなのはゆーまでもない。
 だから日曜日はまったく使い物になりませんでしたね、はい。
 さて、そんな訳で読み終わったもの(どんなわけだか

武田氏滅亡 (角川選書)

武田氏滅亡 (角川選書)

 表題は『武田氏滅亡』ですが、ほぼ武田勝頼の生涯と言っていい内容です。戦国大名としての甲斐武田氏、事実上の最後の当主です。厳密にいうと滅亡三年前ぐらいに息子信勝に家督継承を行い、隠居の立場だったらしいのですが・・・三十代での隠居というのは、かなり危機的状況と言える。
 江戸時代からこっち、父信玄の評価が高く、その後に武田家を滅亡させてしまった勝頼の評価は低いのですが、この本は、では勝頼の実際の軌跡はどうであったのかを検証しています。なので、著者の個人的な感想、評価は差し控えられています。アタクシからすると大変良心的な本です。
 言ってしまえば、勝頼は・・・というか全ての子供に言える事ですが、ある意味、子というのは親の後始末をしなければならない存在でもあります。彼の場合はそれが全てを規定したと言っても過言ではない。武田家滅亡の直接的な原因である織田・徳川との抗争は信玄がベストタイミングで信長を『裏切った』為とも言えます。長篠の戦の結末は、もしも信玄ならば損害の軽減を図れたかも知れませんし、経験不足故に織田・徳川との和睦タイミングを失ったとも言えますが、しかし長篠の戦の後の、組織、兵力の回復に努め、北条氏政をして滅亡の危機を訴えさせるほどに強力な『武田家』を維持していました。
 やはりターニングポイントは御館の乱上杉景勝に肩入れした事でしょうか?御館の乱は、家督を継いだ景勝が実家の上田衆を上杉家中枢に入れて、集権体制を敷こうとした事に国衆が反発。反乱軍にならないために仲介に入った景虎を国衆が担ぎ上げた事から家督争いへと変貌した戦いでした。同盟国北条氏から景虎支援を委託されながら、結局最終的には景勝に肩入れした為、北条氏とは決裂。この戦いは北条包囲網を形成した武田側が優勢に立ちますが、畿内の戦いを制した織田家の徳川支援が本格化、そして高天神城失陥を許したために、武田家の安全保障機構が機能していないと国人領主を中心に不信感が起こり、調略、侵攻を受けるとほとんど抗戦する事なく、雪崩を打って武田家の勢力は崩壊していきます。相対した信長が呆気にとられたぐらいに。信長は信濃のどこかで勝頼が主力を用意して反撃してくることを最も警戒していたのですが、そういう事態にはなりませんでした。
 この本の700ページこえなんですよ。それでも三千円内に収まっている。その中に武田氏の滅亡にいたるプロセスが全て詰まっています。これ、本棚に余裕があったら買いたい一冊だなぁと思いました。戦国大名の支配と弱点が書いてあるような本です。