雨が降る前に
大名古屋ビルヂングに入っているお客さんとこへ自転車で行って(車でなんかいけるか)、見本の回収とご要望の商品はないので一から探さなきゃなりません、と言いに行き、愛知県図書館に本を返しに行けたらいいなぁ、とか思います。雨が降る前に・・・(なんのフラグだ?
さて、その図書館で借りていたもの。
- 作者: 木下聡
- 出版社/メーカー: 戎光祥出版
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (2件) を見る
それもその筈、斯波氏は鎌倉時代は足利一門の中で宗家と並ぶ家格を認められていた一族・・・平たくいうと他の一門は足利氏の家臣扱い、でも斯波氏は(鎌倉時代は足利氏を名乗っていた)独立した御家人でした。将軍から見ると直臣なのです。他の一門は陪臣。
しかし南北朝期に足利直義方についたり、復帰しても周囲と齟齬を起こして失脚とか、なかなか安定しませんでした。存在感を出したのは足利義満が死亡した直後、主導権を握って足利義持を支持した斯波義将。しかしこの人は数年で死没。
ただこの人と、この人の息子義重(義教ともいうけど、こっちが最終名乗りかな)の時代に家格が決定されて足利将軍家、足利鎌倉公方家に次ぐ地位を保ちました。
ところがその後、当主が早死にするわ、後継者争いが起こるわ、と弱体化。決定的なのは本国扱いの越前が家臣朝倉氏に実質的に奪われてしまったこと。んで尾張に本拠を移しても、こっちも応仁の乱期に分裂して争った後遺症が解消できず、戦国期になるともう一つの守護分国遠江も今川氏に奪われ、求心力を失い、ついには当主が守護代家に殺されるにいたり、決定的に没落します。
織田信長に擁立されたりもしますが、対立したお陰で追放。その後は織田信雄家臣、秀吉家臣、徳川家臣とかになって何とか生き延びたって感じ。
んー・・・やっぱり華になる人物に乏しいと、パッとしませんね・・・