アニメ関連という事で。

 一つは、そのまんまアニメ。

 Boxものがインポート、つまり北米ものしかなかったので北米版BD-BOXを購入しました・・・いや、制作会社のマングローブが自己破産されたので、日本版を待つとなると時間がかかるな、と思ったので。
 声優をしている俳優さんたちがダイコンという声を聴いた事があるのですが、特に違和感は感じませんでしたよ。ただ光石さんの滑舌が、ちょっと気になるぐらいかな?
 南米ブラジルっぽい架空の国で、女と女の子が一人の男を探して旅するロードムービーものですが、最初見ている間は、ああ、南米ハードボイルドにありがちな、酷い社会とか、アクションものかなぁと思っていたのですが、最終回に近づくにつれて気づくのです・・・まともな男が一人もいない。失礼、まともな感性の男が、非常に少ない!!光石さん演じるリカルドという刑事と、途中で出てきた京劇役者みたいな男以外は、粗暴で卑怯で、弱者をいたぶり、強者に阿るような手合いがほとんど。
 旅の目的である女の元カレ、女の子の父親にしても、関係者にとっては特別な男のように語られますが、直接女の子が会って、つまり視聴者目線からすれば、なんてことない、やっぱりろくでもない男で、再会しても脱獄犯の女は刑務所へ、女の子は男と暮らす事になっても数か月で別離。女の子も成長して二十歳前後になったエピローグで、彼女も三か月で別れた男との間に赤ん坊だけが残されて、彼女は赤ん坊とそれなりに暮らしていますが、差出人のない荷物が次々に届けられて刑務所にいる女がやってくる事を知り、自分から道筋を逆走して旅立ちます。
 結局旅をした女二人の絆だけが本物だったと、そういうオチなんですけど。なーんか、ラストでホンワカしましたね。女が格好いいアニメでした。格好いい女の出てくる話って、すごく好きなんですよ。
 そしてこっちは徹底的に男の話。
風立ちぬ

風立ちぬ

 宮崎駿とその関係者の発言を全部まともにとる必要はないなーっと、この本を読んでいて思いました。深く考えずに自分の好き嫌いだけで、感性だけで喋っているのだから。
 ところがそれが面白いものだから、読んでしまうという困ったものです。こっちは限られた条件でギリギリのところで自分の欲求を追及する、まぁ狂気の男の話といってもいいかも知れません。
 つまり、男とはこういうものであり、それが格好良く感じられる訳で、まぁ正気だとあんまり格好良くないって事なのかね?