楽園追放

　原作である映画を見ずに小説を読みました(ﾄﾞﾔｧ

楽園追放―Expelled from Paradise― (ハヤカワ文庫JA)

　ガガガ文庫ではなくハヤカワ文庫を選んだのは、好みの問題です。著者の方も前にオリジナルのSF作品を読んだ事のある人だったし。
　実はあらすじを聞いた段階でだいたいのオチは予想しており、まぁ予想通りの展開だったなーっと。そして、続編を作ろうと思えばできなくもない感じ。虚淵さんの話にしては、あんまり絶望感を感じなかったのは、小説家の力量なのか、監督の手腕なのか、それともアタクシが虚淵作品の一面しか見ていないという事なのか?
　データ化された人類がDNA情報を保存しているので、やろうと思えばマテリアルボディと称される肉体を取り戻す事ができるというのは、なんか新鮮な設定かも。だいたいデータ化しちやったら肉体には戻れないって感じだし。
　ちょうど今、元旦にWOWOWで放映していたものを録画して「マトリックス」三部作を見ていて、これと逆なのね、と思ったりしたり。どちらも監獄だけどマトリックスは肉体の生体発電を機械に利用されているという設定・・・地熱発電とかではダメですか?とふと思ってしまった(あ
　たぶん映画の方はWOWOWとか誰かが購入する(かもしれない)ソフトで見る事になるだろうけど、人様の感想を見る限り、小説版と大差ない展開ではないかと思ったり。FMで流れていた宣伝のセリフと、小説内で使われたセリフが異なっていたので、登場人物の設定が多少異なるかも知れませんが、安心安全、健全なSF作品だと思いました。
　いいですよねぇ、こういうのって。