べっくらした
はてなに入れなかったですよ。接続が不具合なのかね?
昨夜は『魔法少女まどか☆マギカ』映画版の後編を見ました。切ないよねー、ほむらっち。まさかあんな事にやってしまうなんてー・・・というのは今夜見る予定ですがナ。
それはさておき、読み終わったもの。
元明天皇・元正天皇―まさに今、都邑を建つべし (ミネルヴァ日本評伝選)
- 作者: 渡部育子
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 単行本
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ちょっと藤原氏とか壬申の乱への評価が著者とアタクシは違うので、そして浪漫な文章が時々顔を出すので、その辺りが鼻につきますが、しかし中継という評価は系図を眺めてなんとなーくの感想だというのは解ります。
当時の天皇家は複数の血統に複数の後継者を確保するという継体天皇以前の継承から、一つの血統から複数の、政治経験を積んだ後継者への継承を経て、一つの血統、一人の後継者に制度的になろうとしていた時でした。天武天皇の推定後継者であった草壁皇子、その息子の文武天皇が天寿を全うしたといえる歳まで生きていれば制度的に簡単に確立したでしょうが、特殊な血統をつくりだす為の近親婚がたたって、両者は短命に終わります。制度的な整合性と、そして移行期の混乱を最小限にする為に政治的経験者が求められ、その結果がこの母子の継承であったという事です。
天皇家の皇位継承を見ていると、その時、その時代に合わせて変遷を繰り返しており、とても万世一系とは言えないところです。まぁ観念を優先させると現実への対応力がなくなるという事ですかね?ところが観念で納得しないと周囲が不満を漏らすというから、面倒くさいもの。奈良時代の政変は、短命、あるいは不安定な天皇の能力がもたらした皇位継承の混乱という側面が強いと言えると思います。