言の葉の庭

 新宿御苑の事です(え

 実は新海監督作品というもの、あんまり自分的にはアレだったんですよねー。前に見たSF作品がちょっと違う気がしたので。今回は青春ものかな?と思ったので録画してみてみました。
 最初に思ったのが、美術に対する力の入れ方が違う。確かに、この物語のキモは天候のコンストラストだと思います。雨の日の午前中にしか新宿御苑で出会わない二人なんですから。その違いをはっきりさせる為にも、雨の日、晴れの日、曇りの日の違い、つまり背景に力点を置かないと、だからなんやねん?という事になりかねない。
 脚本も結構好みだし、お話自体の出来もいいと思いますが、しかしそれも圧倒的な背景の存在感があって、際立ってくるものではないかと、思ったりします。
 エンドロール見て理解しました。動画に割いているのとほぼ同じだけのマンパワーを美術に投入している。すげえな!!
 そういえば『蟲師』のアニメもそんなところがあるな。自分の最近の好みは動画とともに美術の丁寧さ、美しさに目が行くようになったのかも知れません。
 ようやく新海さんの真価を見たような気がしました(遅い