まったり、のちばたばたの連休

 2/11は、まったり過ごし三谷幸喜さん脚色の『新・三銃士』を見ていました。でも三十一話までしかなかったので、原作通りダルタニアはロシュフォールと盟友になるのか?・・・親の仇ですが。それよりも何よりも、ミレディが可愛い。脈のないコンスタンスなんか、ほっとけばいいのに・・・と思うのだが、初恋は特別なのネ。それにしてもダルタニアン・・・なんて悪い奴・・・。
 子供には解りにくいだろう第二部の方が面白いと感じているのは・・・私の人が悪いから?
 2/12はシノビガミ。悶絶しつつ負けタ。今回初めて一般人というPCを演じましたが、切ない。積極的に物語に関わるのが難しい。もっと色々とセッションに参加しないと解らないかも。
 2/13は東京コミティア・・・率直に言います。ネテマシタ。ダメな感じですネ。でも読書は進みましたよ(マテ
 知り合いの人にMixiIDを教えてもらったのですが、えーっとIDからマイミクになる方法って、どうやるのかしらん?あれれ?
 そして読み終えたもの。

軍人皇帝時代の研究―ローマ帝国の変容

軍人皇帝時代の研究―ローマ帝国の変容

 古代ローマ帝国の中で、危機の三世紀は残された文献は信憑性が低く、少なく、石に刻まれた碑文書も少なく、唯一貨幣資料だけが頼りという、何とも心細い状況で、何とか考察を進めているもの。
 短命の軍人出身皇帝たちが輩出した背景、『イリュリア人』といわれた彼らの特徴、そしてディオクレティアヌス帝のテトラルキア制以降、『イリュリア人』たちの勢力が失墜していく理由が語られ、代わりにコンスタンティヌス帝が権力基盤にした人たちが、彼が新たにつくりだした『元老院階級』だったという説を唱えています。
 ローマ軍団の消耗、質の低下。それを補う為の機動軍の設立。その根拠地がドナウ川流域のいわゆる『イリュリア』地方であったため、その皇帝直属の機動軍構成員が『イリュリア人』であったと。そして自分たちの利益を拡大し、そしてローマ帝国の危機に立ち向かう為に仲間内で皇帝を選びあったと。
 通説ではこの時代、ローマの元老院は軍事から切り離され、皇帝からも見放されて『弱体化』したと言われるのですが、イリュリアという田舎出身で、辺境での軍務経験のみで出世した皇帝たちにローマ元老院とのつながりがある筈もなく、イタリア本国に軍事力を入れてはいけないという法律もあり、元老院は軍に縛られずに、イタリア本国ではかなり権威を復活させていたのではないかとも言います。
 なかなか刺激的な説ですネ。
物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)

物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)

 今までロシアの文化だと思っていたものが、結構ウクライナのものだったり、そして栄光の中世初期以降はキプチャク汗国の覇権、ポーランドリトアニアの支配で搾取され、ポーランド分割以降はロシアに搾取され、第一次大戦後は孤立無援で独立を果たせず、やっぱり分割され、大戦間はスタリーンの粛清や官僚的組織硬直で『ヨーロッパの穀倉』と言われながら飢饉で何百万人もの餓死者を出し、第二次大戦後にソ連の取り分でウクライナ人居住地のほとんどがウクライナ編入されるという皮肉。
 そして二十世紀末ソ連邦崩壊でようやく独立を得た国です。人口、資源からすればヨーロッパの大国になる可能性を秘めていますが、ロシアとの関係は時々新聞を賑わすように一筋縄ではいかないようです。
 少し目から鱗の本でした。