晴れてる・・・の?

 やや湿っぽい日が続いています。朝方の気温が下がっているので、惰眠をむさぼるのに最適な環境です。土日は昼からの用事しかないので、是非とも久しぶりの惰眠を貪る為に、この気温を維持していただきたい!!まぁ来週からまた最低気温が上がるという予報ですが。
 そして読み終えたもの。

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

 設定、ネタともに趣味でしたが、しかし・・・こういうオチですかっ。うう、救われないや。
 設定やネタからして救われない話なので、仕方ないといえば仕方ないけど、少しでも救いが欲しかった。いや、ここで救い話にしてしまうとご都合主義の時の機械神を持ってこなきゃいかんか。それはダメか。
 ああ、ままならんものだなぁ。
 設定とかネタをばらしたらいけない気がしたので、それっぽい事は何も書かない事にしました。とにかく、切ない話でした。
チェーザレ 破壊の創造者(7) (KCデラックス)

チェーザレ 破壊の創造者(7) (KCデラックス)

 ローマ皇帝の志向し、現実には中部イタリアを統一した王国にしようとしたチェーザレ・ボルジア。その彼の野望を説明する原点として神聖ローマ皇帝ハインリヒ七世とダンテの関係。彼らを敗ったローマ教皇庁、フランス王を語っています。
 このハインリヒ七世って人は、今まで相反する評価を読んだり聞いたりしています。『名君』とか『賢帝』の評価と『貧乏人』、『なす術も無くイタリアで客死』。神聖ローマ皇帝にとってイタリアに関わる事は政治的な宿命であり、そしてそれを克服できなかったものはすべからく失墜しています。確かハインリヒ七世はルクセンブルク家の皇帝だったかな?金印勅令を発行して諸侯が独立している現状を法的に確認し、尚且つ選帝侯の議席を自家に二つ確保して後のハプスブルグ家が手本にした政策をとったカール四世の祖父・・・だったかしらん。
 この辺のことはちょいと込み入っています。しかし・・・ダンテやミケランジェロも画面に出したか。イタリアルネサンスの有名どころは全て網羅する気かな?この巻の話はエピソードとしてはあんまりすっきりした形ではありませんでしたが、チェーザレ・ボルジアの原点を説明するという点では、上手く言っているのかもしれません。