飲み会明けは、やはりツライ・・・

 いや、ちゃんぽんしてしまったんですよ、はい。でもコーヒー飲んだら大丈夫ですよ。
 戦国時代のコミュニケーションの本を読み終わって、面白かったなぁ、と。
 室町〜戦国期の古文書の文法的な研究は、まだ辞書を作る前の段階のようでして、確かにその用法は聞いた事もないなーというのがありますねぇ。ニュアンスで解るものもあったり、真逆の意味だったり。例えば「取り合い」。今なら奪い合いを想像するのですが、この時代は仲裁する事を意味していたようです。
 あと、武田滅亡時の北条氏の動きの遅さ。当時の北条は織田と同盟を組んでいたのですが、織田軍に攻め込まれて武田領は大混乱。どうも攻め込むチャンスらしいが、風聞ばかりでしっかりした情報源ではない知らせばかり。織田方に問い合わせてもなかなか返事がこない。どうやら武田は本当に劣勢らしいという情報をつかんだ時には、既に手遅れだったと。
 どうやら織田方は意図的に北条に情報を渡さず、武田領分割の時に北条に寸土も与えない方針だったようです。
 北条にしても長年の強敵、宿敵であった武田があっさりと崩壊するとは思ってもいなかったようですネ。北条氏政の優柔不断ばかりではなさそうです。迂闊に攻めて行って返り討ちにされるのではシャレになりませんから。
 それにしても北条氏政という人は情報収集という点で遅れを取る事が多いようです。その為に豊臣秀吉による惣無事令を甘く見て墓穴を掘ったという・・・その点伊達政宗は幸運でした。彼を取り込もうと躍起になっている秀吉の側近たちが競うように彼に情報を渡してくれたのですから。
 しかし、こういう分野は面白いですねぇ。

戦国のコミュニケーション―情報と通信

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