曇っています

 心も曇っています。心の曇りをとる布巾が必要だと思います。
 なんのことだか・・・
 今読んでいる本で明日返さなきゃならないのですが、まだ読みきっていないもの。(なんかおかしな文章だ・・・いつもか
 レコンキスタの事について書かれた本です。レコンキスタといえばイベリア半島キリスト教徒がイスラム教徒から奪還、あるいは再征服した事業の事ですが、発端から数えると何百年もかかっている話なんですね。その間、一貫して十字軍的な正義と正義がぶつかり合う殲滅戦であったのではなく、相対的な強弱はあれど隣人として服属したりされたりする関係があり、ピレネーより北の連中のようにイスラム皆殺しではなかったのがイベリア半島の人々だったんだよ、という話のようです。最後まで読んでいませんから断定できませんが。
 しかし反宗教改革の時の狂信ぶりとは違い、レコンキスタ当時のイベリアの人々は共存をはかっていたようです。現実的にいって隣人を殲滅する気にはなれませんからネ。
 いや、ボスニア・ヘルツェゴビナのような酷い『民族浄化』の話もあるのでなんともいえないか。
 それからイベリア半島キリスト教国の国王達は、フランスの王のように塗油して聖別され、触れると病を治す奇跡を行う・・・などとは信じられていなかったし、自分自身も信じていなかったそうです。リアリストなんですね。まぁ、観念に支配されたピレネー以北の王とは違い、現実にイスラム教徒と相対しているからなんでしょうけども。
 なかなか面白いなぁ。