暑い。
汗だらだら流してます。はい。
今日読み終えたもの。
- 作者: 谷口克広
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 新書
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信長への使者に赴き信康の行状を信長に報告した重臣酒井忠次がその後も重んじられたこと。彼の報告が信康の死の原因ならば、家康は彼を冷遇するのではないか?
また当時、徳川家の軍制は三河を信康=石川数正が遠江を家康=酒井忠次が統括しており、武辺者の信康はしばしば家康と対立してらしいのです。
どうも信康母の築山殿が事前に処罰されたのは、クーデターで家康を排除し信康が徳川家当主となる企てを企んだ為らしく、長篠の合戦以来勢力が弱まった武田家と結んで謀反を企てたからではないようです。築山殿の実家は既に今川家によって没落させられているようですし、彼女独自で武田家と連絡をとる手段もなさそうですし。
それに信長は処罰せよと言ったのではなく、あくまで徳川家家中の問題として、家康の存分になさい。家康の判断を支持する、といったようです。
つまり事の真相は、かつて信玄が父信虎にしたような事をされないように家康が長男を切った、という事なのではないでしょうか。
この本の著者谷口さんの論は割りと納得しやすく、妥当だと思えたりします。