昨夜、ちと変更してこました。

 まだ全てを移しきっていませんが、『天使の家』運命をページ分割方式で貼りなおしております。読みにくい、とか、センスない、とか、ダメじゃん!とかの文句とか文句とか文句とかお待ちしています。いや・・・そういう責め言葉を要求している訳ではなく、褒めていただければ素直に喜びますが・・・まぁ、あれが現時点でのワタクシの限界でございますですよ・・・。
 ネット上で小説読まないから、長さ的にもどーよ?とか思うほど長い話になってしまいますね。あれだけ長いと嫌にならないかしらん?いや、ページを飛ぶ回数が頻繁すぎるから、ロールの方がいいかしらん?とか思いつつも、とりあえず今の方式で『運命』は貼り付けていきます。

 蘇我氏四代を読み終えて、遠山さんの研究にも変遷が見られました。まず・・・
 蘇我入鹿が主導したといわれる山背大兄王聖徳太子で知られる厩戸王子の息子)一族滅亡事件ですが、これは王位継承争いで敗れた山背一族が、当時の皇極天皇の命に不平不満をもらしたため、斑鳩に大王の宮に匹敵する宮殿を持ち、有力な王位継承候補として、つまり皇極天皇血縁者の有力で危険な対抗馬として存在した彼らを、天皇が命じて滅ぼした、というんですな。見返りは蘇我本家が擁立する古人大兄王子への王位継承の保証だったと。
 ところが数年後のいわゆる『大化の改心』で蘇我本家は滅ぼされるのですが、大王一派が利用価値が亡くなり、皇極天皇血縁者にとっては目障りな存在になってしまった彼らを、大王とその弟軽王が排除した事件と位置付けられました。古人大兄は皇極天皇の夫で先代の大王の息子ですが、皇極の息子ではないので。
 自分としてはとても説得力があり面白い説だと思います。だとすると、大王一族は結構えげつない人々で、とても安心するわけですよ!!だって、最高権力者の祖が最初から祭り上げられるような頼りない存在だったら気味が悪いじゃないですか。某三国志劉備みたいで。
 積極的で野心的な大王一族に拍手し、権力闘争に利用され消えていき、しかも悪役、汚れ役を背負った蘇我氏の運命に涙するわけですよ。
 ちなみに、蘇我馬子蘇我蝦夷という二代目、三代目は比較的エピソードが豊富で、それを丹念に読むと、大王を補佐し、群臣会議を主催する大臣として私を控え、公に徹しようと行動する彼らの一面が読み取れるそうで、もしそうなら、彼らは大王一族に真心を持って仕えて裏切られたという、切ない立場になるんですなー。・・・泣ける!!