雨に降られずにすんでおります。

 大変曇っていますが、今のところ雨は降っていません。来週は雨の一週間でしょうね。台風近づいているし。
 連載してました『機動戦士ガンダム』世界のオリジナルストーリー、『Private Laughter』は完結しました。書いていた当初は、どーも違うような気がして、再度手直しするつもりだったのですが、載せる前に読み返してみて、これはこれでいいような気がしました。皆様どうでしょうか?
 自分の中で『ガンダムシリーズ』はOAVの0083の時代で終わっています。Zガンダムは別の話だと思っていますし、物語としても、だれている感じがして好きになれなかったので。
 エルスィーズ・ナイトは軍人である女の子で、軍人というのはまずリアリストである、というのが私の感想です。色々な戦争記録やエピソードを読んでみても、冷静で正気で、的確な判断力を持った人が生き残れる世界のようです。夢や希望を持っている頭と冷静な頭、二つを使い分けている人でないと優秀な軍人とはいえないようです。
 彼女は優秀な軍人として描いたつもりです。ザビ家の戦争理論に盲従する事もなく、かといって反対もできない。自分の任務をこなすしかない。そうした中で英雄に祭り上げられ、戸惑い、それでも部下たちや家族の為に戦う。そうなるとZや0083の世界に合わないジオン軍人になるんです。生き残れば家族がいるジオン共和国を守る為の軍人になるでしょう。夢や野心の為に命を張っているエゥーゴやティターズやネオ・ジオンの言葉など世迷言に聞こえるのではないでしょうか。
 私は、彼女は死ぬしかなかったと思い、あの物語を書きました。死ななければ、エゥーゴネオ・ジオンに彼女は利用されてしまうのではないかと思ってしまう。彼女が戦う理由は理論や理想ではなく、家族や部下や友人達を守る為だったのですから。
 そう考えるとシャアという男は恐ろしい。数十億人を殺したジオン軍に属し、尚も自分の野望、理想の為に社会を策動し続けた彼。冷静に考えれば『逆襲のシャア』の物語とて、大量殺戮をしようとしていたのですから。うーむ、理想主義者って怖いよ・・・何やっても目的の為に手段を正当化するのだから。
 その意味ではエルスィーズ・ナイトは普通の軍人であり、普通の女性であったと思います。・・・思えなかったらごめんなさいするしかない。
 読んでくださったあなたの感想をお待ちしております。