春ではありません。初夏です。

 最高気温は25度を超えたようです。夏日です。うちの店は鉄筋コンクリートなので、建築会社の方から「洞窟」と言われましたから冷蔵庫の中のようでしたが、外の陽気は初夏でしたね。
 桜は一気に八分咲きのようです。明日は雨も降るようですが、まぁ、何とかもってもらいたいもんですな。金曜日にはお花見がありますし。
 今、仕事の電話番のかたわら、大学教授が書いた「シモン・ド・モンフォールの乱」という学術論文を読んでます・・・頭に入りません。地名と数字の羅列です。全体を読んで、ようやくその意味が読めてきます。中世イングランドの出来事ですが、今、日本でも導入が検討されている陪審員制度が始まった頃で、恣意的な国王とその側近、大貴族の支配と、それと対立する貴族、諸侯の政治闘争が「シモン・ド・モンフォールの乱」だったらしく、お互いが戦闘に勝つたびに敵対者の土地を略奪したり、収奪したりしていたので、その権利がごっちゃになったようです。
 で、戦いに勝った王は、早く平和を取り戻さなければならないので(人道的な意味でなく、単に戦争は不経済なので)、争いを法廷で決着させるべく、すったもんだしたと、そういう事らしいです。王の派遣した裁判官は王寄りの裁定を下しますから、そのチェックの為に陪審員を選んでいたようで・・・八百年後の今日、日本で物議を起こしている制度は、こんなに前からやっていたんですなぁ。まぁ、当然の権利を主張する為にやっている、という意識が欧米人にはあるけど、日本人は「迷惑だ」「専門家に任せておけばいい」って思う人が多いのではないかなぁ。
 なんてね。