変な天気なのダ
曇がちで気温が上がらないのは、いい事ですが、はっきりしないのは性格的にイヤんな感じです。
今日読み終えたもの。
- 作者: 内田百けん
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/02
- メディア: 文庫
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別に呑む打つ買うをするわけではありません。呑むけど一日中毎日飲んでいる訳ではない。ただお金の使い方が尋常ではない。例えるなら地下鉄一区間の道を徒歩や電車でいかずに随時タクシーを使い、支払い時につり銭を要求しない、あるいはできない性分ってとこですかね。
そして今の闇金融で首が回らなくなった人さながら、あっちの借金を返済する為に、こっちで借金をし、気がついたら元金の何倍も支払っているという、あっしからすると馬鹿な話なんですよ。
自分が伊丹監督の映画『マルサの女』に出てくるラブホグループの経営者で脱税常習者の、山崎務ふんする社長の言葉が気に入っているせいか、自分の収入を先取りして用を足すという考えがないため、内田さんの悪循環には同情できないんですな。
ご本人も解っているんだけど、性分は変えられないようです。
因みに山崎さんの台詞で気に入っているのは、マルサの面々が隠し財産の場所が解らず途方にくれているシーンで、勝ち誇ったように言う場面。
喉が渇いている時、あんたらはコップの水が半分ぐらいでも飲み干すだろ。でも俺は我慢する。一杯になっても、まだ我慢する。コップから零れ落ちるようになってようやく、その滴をすするんだよ。
・・・確かに、お金は使わなきゃたまる一方だもんな。そうだよな。
そんな風に納得した台詞でした。