花粉症〜

 今年は軽いなぁ・・・とか思っていましたが、来ました。鼻水が止まりません。やはり花粉症からは逃れられぬか・・・
 昨夜はウィスキーのテイスティングに参加してきまして、日本のウィスキーの特集でした。全体的に日本のウィスキーは味が丸く飲みやすいものが多く、つまり、どれを飲んでも癖がないので覚えられない・・・(オイ
 特に『イチローモルト』という銘柄は、その生産数から市場にほとんど出回っていないらしく、テイスティング以外では飲ませてもらえず、つまり、余計覚えられない(マテ
 飲むときの感覚で「あ、とがってる」と思っても別のウィスキーを含んだ後に味わうと「ん?甘い」とか思ってしまい、いかに自分の舌があてにならないかが解りますね。
 その後、ジン押しのBarを教えてもらいましてね、美味しいジンは爽やかな香りだけでなく、後味も甘いなぁ、と感じましたね。ジン・・・好きだなぁ。
 そんなおいしいお酒を昨夜は飲みました。
 んで、読み終ったもの。

 言わずと知れた足利尊氏の弟です。あまり知られていませんが尊氏は妾腹の庶子で、北条氏を母に持つ嫡男兄が早くに失い、そして父貞氏が嫡孫に家督を継がせようと望みながら、その前に亡くなった為に足利氏家督となったそうです。
 つまり尊氏、直義兄弟はそのままでは分家を起こすよりない存在であったという事ですね。
 鎌倉幕府滅亡は親族、家人の勧めで尊氏が寝返ったからですが、建武政権に反旗を翻したのは直義主導であったようです。尊氏は後醍醐天皇から莫大な恩賞をもらい満足した人間、直義は、まだ上に行ける!!と思った人間、と著者は分析しています。
 その後の闘争は直義主導で行われ、直義が先頭に立ち戦を戦いました。尊氏の方は後醍醐天皇に対して妥協的に振る舞いますが、直義は北朝光厳上皇と親交を結んでいたといいます。
 しかし破綻は南朝に対する大勝から始まりました。足利氏執事高師直の戦功、政治力は直義をしのぐものがあり、この勢力を摘む為に直義が理不尽な要求で師直を失脚させます。んが、やられた師直も黙ってはおらず反撃に。観応の擾乱という内紛劇に発展し、結果としてそれが後々の室町幕府の政策を縛る事になります。
 なんでしょうね。野心を持った凡人というイメージが強いですね。何故凡人というか。最後までいかないのですよね。兄尊氏に対して勝利しても彼の権力を徹底的に奪う事はせず、なーんか晩年は無気力になり人の言うままになっていると著者はいいます。まるで建武政権に反旗を翻した頃の尊氏のようで、観応の擾乱直前まで、尊氏は恩賞宛行以外は完全にお飾りでした。おそらく直義は有能な師直を使うのではなくライバルとみてしまった瞬間から精神的な安定を失ったのかもしれません。師直を追い落としてからの彼の行動には覇気がなく、不安定になったといいます。
 足利氏というのは自らを美化する事をあんまりしなかった一族なので、それがより見えてしまうのかも知れませんね。