同時進行で四冊・・・

 我ながらアホかと思いますが、そんな感じになってしまいました。全てはジュンク堂佐藤賢一さんの新書を買ったからなんやー(問題のすりかえ
 まぁ、それはさておき読み終えたもの。

 艦これRPGはですね、キャラをオリジナルにこさえる要素がなく、マスターにシナリオをつくって物語に介入する要素も少なく、ロープレやる分には楽しいけど、マスターとしてはどうなのよ?同じネタで延々回す事にならないかな?と少々疑問に思っていたのですが、今回のキャンペーンシナリオをちょろりと見て、あ、なんとかシナリオをつくれそうな感じになったかも?と感じております。
 いつかどこかで立てたいと思うけれども、なんか『深淵』とか『キルデスビジネス』で立てる約束してしまって、本来の趣旨であるD&D4eを広めるセッションもなおざりなっているし、こりゃいかんと思うのですが、まぁ、何とかしたいと思います。はい。 最初マンガが出た時は、どーなのよ?と思ったのですが、お試し本を読んだら引き込まれてしまいました・・・残念美女に。いやー、ハーレムの為に集められた『美女』たちが、まぁ他にもいろいろいるらしいのですが物語の主役たちは全員どこかしら残念な感じ。
 ハーレムの主である王様も、たまたま王位についた末っ子らしく、大臣たちには舐められているし、側室候補も無理やり連れてこられたと泣き出したり、「子種カモーン!!」と迫られたりと両極端で引いちゃう。女って面倒くさいと思っていてガツガツしておらず、後宮ものなのにまったく官能的でないです。まぁエロマンガじゃないしね。
 物語の落としどころがよく解らないところが魅力と言えます。続刊が楽しみデスヨ。 ラスト。同時進行で三冊読んでいた一冊を読み終えました。南北朝時代、同じ人間だもの。南朝の人間だって身内でいがみ合っていたのよ、というお話。しかし意外なのは建武の新政が失敗したのは、方針や制度のせいではないと説かれているところ。
 建武政権は武力により鎌倉幕府を打倒したのであり、恩賞も武士に厚く、多くの武士を公家には思いもよらない高位に引き上げ、公家からは反発を受けていました。しかしその恩賞処理の拙速さで混乱。その混乱を処理するシステムも構築したのですが、建武政権最大の受益者であり、武士階層から最大の支持を受けていた足利氏の反逆により崩壊します。問題の焦点は親政にこだわる後醍醐天皇と幕府体制を望む足利氏との政治対決でした。
 もう一つ読んでそうなのかと思ったのは、実は後醍醐天皇の施政をもっとも支持していたのは足利尊氏ではないか、ということ。個人的にも親愛の情を抱いていたのではないか、と。室町幕府の統治システムは建武政権のそれを手直し、最適化したものが多く、また尊氏自身も後醍醐天皇が亡くなると天龍寺を創建し、その菩提を弔い、また喪にも服しています。敵の天皇であるというのに奇妙な行動だなぁと思ったのですが、個人的後醍醐天皇が好きだったのなら納得ですネ。
 なぜならば南朝側は建武期の施政をほとんど採用していないのです。南北朝の争いになってしばらくすると後醍醐天皇は亡くなりますが、これは有力武将が相次いで没して軍事的な退潮に陥った事と同時に、自分についてきている者たちが、自分のやりたい事を理解してくれず、最大の理解者が敵方の尊氏であった事のへ絶望もあったのかも知れません。その為に気力を失ったのかも。
 ナニはともあれ、面白い本ですヨ。