きわめて演劇的な

 それもその筈、元ネタは脚本、描写イメージは演劇シーンからインスパイアされたもの、だそうです。

 複数の場面から徐々に事件の核心に迫っていく技法とか、PCエンジニアたちが「油でキーボードが汚れるのがイヤだから」と主食にしているスナック菓子を箸で精確無比につまんで食べているところとか、演劇の舞台を想像するとしっくりくる場面が一杯あるなぁ、と思ったりしたり。
 本業が理学博士の、環境微生物学とか細菌系統分類学とかの専門家で・・・天文学とか物理学とかネタのSF劇を書いているのかー・・・すごいですネ。
 この脚本の実際の舞台は、どんな風に演出したのかなぁ、とそっちの方が気になったりしたりして、なかなか面白かったです。
 表紙イラストが『艦これ』の敵艦イラストに携わっている、おぐちさんだった。なるほど。気をつけていると、『艦これ』に関わったイラストレーターさんは、結構小説の表紙を描いていたりして、そういうのを見つけるのも楽しかったりしまする。
 箸でスナック菓子を食べる・・・挑戦してみようかしらん。