まだまだ読書
八月は購入した本も多かったので、それに図書館から借りた本もあるし、今回も読んだ本について二冊ほど書いてしまおうと。
- 作者: マイケル・J.サリヴァン,Michael J. Sullivan,矢口悟
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/23
- メディア: 文庫
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敵役の教会が陰謀は達者だけど、妙に情けない役回りでございまして、うーむ、最後の敵は教会じゃないような気がする。
まぁ、ゆっくり、しっかり刊行していって欲しいですよ。『氷と炎』シリーズみたいな訳語トラブルを起こさないでね。
- 作者: 岡本隆司
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/11/19
- メディア: 新書
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この人、大変日本の事を褒めています。同じような立場の国であるのに、一度戦争して負けると攘夷を捨てて開国に踏み切り、欧米に侵略されないようにと官民一丸として邁進する明治日本が、たぶん羨ましかったのでしょう。
太平天国の乱からこっち、義勇軍である自分の軍閥におんぶに抱っこの清朝は、まったく危機感がないし、問題に直面しているのは彼の配下の人間か、地方総督たち。しかし旧来の価値観から離れられない官僚主流、そして官僚予備軍の者たちも、脅威を肌で感じていない分、議論を弄べるという。
「人間とは見たい現実しか見えないものだ」というカエサルの言葉そのままに行動する人々を前に、彼には諦観しかなかったのかも知れません。
ただ彼の場合、様々な責任者でもあるので諦観するだけでは済まされないという・・・ああ、政治家って大変だ。ま、賄賂を受け取るのは中国の風習であり、官僚の役得ですけどネ。