安定の『血界戦線』

 第二期になって題名微妙に付け足されたけど、まぁキニシナイ。

 あ、デジタル版を表記しちゃった。まぁ『血界戦線』は安定して面白いので、皆読むと損しないでござるよ。・・・女医さんの話が好きかなぁ。もうちょっと刺さるかな、と思ったけど・・・いや、面白いからネ!!
応天の門 9 (BUNCH COMICS)

応天の門 9 (BUNCH COMICS)

 ええっと研究書とか論文とかを新しく仕入れていくとですね、藤原良房や基経をここまで悪役に仕立てなくても、とか思うのですが、まぁ漫画ですからね、在原業平がワトソン役なので伝承の上でも彼と利害が対立した(主に恋愛関係で)親子は悪役にしなければならないのでしょうが、先日読んだ本に、藤原基経菅原道真は学問上で親交があったらしく、だからこそ『阿衡問題』で拗ねた基経を身分が下の道真が宥めるという事があったのだと思います。
 そんな史実上の、割と親しい関係の二人がですね、漫画の上で出会う訳ですが、基経最初の発言が、最初から火種を含んでいるものでしてね・・・うーむ、タイトルからするとこのマンガは『応天門の変』がクライマックスなんでしょうけれども、実質的に基経が良房後継に収まるのは、この『応天門の変』で、それまで良房の後継と見なされた彼の弟藤原良相伴善男と組んで源信失脚を画策した事が発覚したので、この事件の解決に尽力した基経が評価された結果なのですよね。物語ではとっくに良房後継に収まっているみたいですが。
 どうもね、強大な藤原良房、基経父子の権力を見せつけられた菅原道真が、志を立てる、みたいなラストで終わる気がするので、たぶん基経は嫌な奴で対立する敵、というイメージで終わるんだろうなぁ。
 それを再確認しました。まぁ、いいけどさぁ・・・